デリゲート
デリゲートは、AliceScriptにおける”匿名関数”のメカニズムです。デリゲートは匿名関数として、その場ですぐに実行したり、変数に代入したり、関数に引数として渡すことができます。
例えば、蔵書検索アプリケーションを作成することを考えてみましょう。この検索にはAND検索、OR検索、完全一致検索が用意されています。 いずれの場合も、Seartch()関数が行うことは基本的に同じです。つまり、なんらかの条件に基づいて一連の蔵書から項目を検索します。しかし、条件に基づいて検索するコードはそれぞれの条件によって異なります。
ソフトウェアには、この種の手法が半世紀にわたって使用されてきました。AliceScriptのデリゲートは、さらに思い通りのプログラミングを実現します。
この記事ではdelegateキーワードとそれによって生成されるコード、delegate型に実装される機能を説明します。
| 名前空間 | Alice |
| アセンブリ | ローカル |
| サポート | AliceScript1 |
| 属性 | 言語構造 |
基本
デリゲート型は、delegateキーワードまたはその省略表現_と、そのデリゲートの実行に必要な引数を指定して宣言されます。
引数はかっこで囲み、各引数をコンマで区切ります。括弧内を空にすると、デリゲートは引数が不要なことを意味します。
デリゲートを同期的に呼び出すにはInvokeメソッドを、非同期的に呼び出すにはBeginInvokeメソッドを使用します。
また基本的には、引数の指定方法や戻り値に関する詳細は関数と同じです。詳しく知るには関数の記事も参照してください。
次の例にはデリゲートを生成し、それをSayHelloとして定義します。SayHelloが呼び出されたとき、標準出力にHello,World!を書き込みます。
var SayHello = _()
{
print("Hello,World!");
}
SayHello.Invoke();//出力例:Hello,World
デリゲートの組み合わせ
デリゲート型は、複数のデリゲートを一つに結合することができます。組み合わされたデリゲートの各ステートメントは、順番に実行され、foreach文を使用して一つずつに分解することも可能です。上記の例ですでにSayHelloを定義しましたから、もう一つ、SayBonjurデリゲートを定義し、それらを結合して実行する例を示します。
var SayBonjur = _()
{
print(“Bonjur”);
}
var Say = SayHello+SayBonjur;
Say.Invoke();
//出力例:Hello,World
// :Bonjur