「変数」の版間の差分
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print(a);//出力:123 | print(a);//出力:123 | ||
上記の例ではFuncを呼び出すことで、グローバル変数<code>a</code>が定義されているため、Funcの呼び出し後には、そのインタプリタで実行されるすべてのコードでグローバル変数<code>a</code>が使用できます。 | 上記の例ではFuncを呼び出すことで、グローバル変数<code>a</code>が定義されているため、Funcの呼び出し後には、そのインタプリタで実行されるすべてのコードでグローバル変数<code>a</code>が使用できます。 | ||
=variable型= | =型= | ||
AliceScriptのすべての変数および定数は、値に評価されるすべての[[式]]と同じように、型を持ちます。インタプリタはコード内で実行されるすべての演算が型安全になるようにします。例えば<code>number</code>型の変数には、その値を加算したり減算したりする算術演算が許可されます。しかし、<code>bool</code>型にはその種類の演算は許可されません。次に、特定の型の規定値を使用して変数を初期化する例を示します。 | |||
var v = type.Activate(); | |||
型には次の種類があります。 | |||
==variable型== | |||
<code>variable</code>型は、すべての変数の値を表します。<code>variable</code>型は等値演算子をサポートします。この型から文字列型にのみ暗黙的な変換をサポートします。<code>variable</code>型のメソッドは次の通りです。 | <code>variable</code>型は、すべての変数の値を表します。<code>variable</code>型は等値演算子をサポートします。この型から文字列型にのみ暗黙的な変換をサポートします。<code>variable</code>型のメソッドは次の通りです。 | ||
*[[variable型のメソッド#Dispose|variable.Dispose]] | *[[variable型のメソッド#Dispose|variable.Dispose]] | ||
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*[[variable型のメソッド#Type|variable.Type]] | *[[variable型のメソッド#Type|variable.Type]] | ||
*[[variable型のメソッド#Convert|variable.Convert]] | *[[variable型のメソッド#Convert|variable.Convert]] | ||
==number型== | |||
=number型= | |||
数値型は実数を表します。数値型は算術、比較、等値演算子をサポートしています。 | 数値型は実数を表します。数値型は算術、比較、等値演算子をサポートしています。 | ||
50行目: | 50行目: | ||
数値型への暗黙的な変換は存在しません。型変換演算子を使用するか<code>Convert</code>メソッドを使って、文字列型、<code>bool</code>型、<code>bytes</code>型からの明示的な変換がサポートされています。また、数値型専用のメソッドは存在しません。この型の型指定修飾子は<code>number</code>です。 | 数値型への暗黙的な変換は存在しません。型変換演算子を使用するか<code>Convert</code>メソッドを使って、文字列型、<code>bool</code>型、<code>bytes</code>型からの明示的な変換がサポートされています。また、数値型専用のメソッドは存在しません。この型の型指定修飾子は<code>number</code>です。 | ||
=bool型= | ==bool型== | ||
<code>bool</code>型は、ブール値の論理数を表します。<code>bool</code>型は論理、比較、等値演算子をサポートしています。 | <code>bool</code>型は、ブール値の論理数を表します。<code>bool</code>型は論理、比較、等値演算子をサポートしています。 | ||
57行目: | 57行目: | ||
<code>bool</code>型への暗黙的な変換は存在しません。特に、WSOFTScriptとは違い数値型の代わりに値を使用することはできません。また、文字列型、数値型、<code>bytes</code>型からの明示的変換がサポートされます。<code>bool</code>型専用のメソッドは存在しません。この型の型指定修飾子は<code>bool</code>です。 | <code>bool</code>型への暗黙的な変換は存在しません。特に、WSOFTScriptとは違い数値型の代わりに値を使用することはできません。また、文字列型、数値型、<code>bytes</code>型からの明示的変換がサポートされます。<code>bool</code>型専用のメソッドは存在しません。この型の型指定修飾子は<code>bool</code>です。 | ||
=bytes型= | ==bytes型== | ||
<code>bytes</code>型は、バイナリデータ配列を表します。<code>bytes</code>型は比較、等値演算子をサポートしています。 | <code>bytes</code>型は、バイナリデータ配列を表します。<code>bytes</code>型は比較、等値演算子をサポートしています。 | ||
63行目: | 63行目: | ||
<code>bytes</code>型への暗黙的な変換は存在しません。また、文字列型、数値型、<code>bool</code>型からの明示的変換がサポートされます。<code>bytes</code>型専用のメソッドは存在しません。 | <code>bytes</code>型への暗黙的な変換は存在しません。また、文字列型、数値型、<code>bool</code>型からの明示的変換がサポートされます。<code>bytes</code>型専用のメソッドは存在しません。 | ||
=none型= | ==none型== | ||
<code>none</code>型の有効な値は唯一<code>null</code>です。この型は<code>null</code>をとります。また、<code>null</code>型は比較演算子のみをサポートします。 | <code>none</code>型の有効な値は唯一<code>null</code>です。この型は<code>null</code>をとります。また、<code>null</code>型は比較演算子のみをサポートします。 | ||
<code>null</code>の値を表す定数が<code>null</code>として定義されています。 | <code>null</code>の値を表す定数が<code>null</code>として定義されています。 | ||
<code>null</code>型への暗黙的な変換および明示的な変換はサポートされていません。 | <code>null</code>型への暗黙的な変換および明示的な変換はサポートされていません。 | ||
=string型= | ==string型== | ||
文字列型は、テキストを一連のUTF-16コード単位として表現します。文字列型は結合、比較、等値演算子をサポートしています。 | 文字列型は、テキストを一連のUTF-16コード単位として表現します。文字列型は結合、比較、等値演算子をサポートしています。 | ||
文字列型の規定値は空の文字列<code>””</code>です。また、この型の型指定修飾子は<code>string</code>です。 | 文字列型の規定値は空の文字列<code>””</code>です。また、この型の型指定修飾子は<code>string</code>です。 | ||
91行目: | 91行目: | ||
*[[string型のメソッド#EmptyOrWhiteSpaces|string.EmptyOrWhiteSpaces]] | *[[string型のメソッド#EmptyOrWhiteSpaces|string.EmptyOrWhiteSpaces]] | ||
*[[string型のメソッド#Format|string.Format]] | *[[string型のメソッド#Format|string.Format]] | ||
=array型= | ==array型== | ||
配列型は、インデックスを使用してアクセスできる変数のリストを表します。配列型は、結合、比較、等値演算子をサポートしています。 | 配列型は、インデックスを使用してアクセスできる変数のリストを表します。配列型は、結合、比較、等値演算子をサポートしています。 | ||
配列型の規定値は空の配列<code>[]</code>です。この型は<code>null</code>をとり得ます。この型の型指定修飾子は<code>array</code>です。 | 配列型の規定値は空の配列<code>[]</code>です。この型は<code>null</code>をとり得ます。この型の型指定修飾子は<code>array</code>です。 | ||
113行目: | 113行目: | ||
*[[配列型のメソッド#FindIndex|array.FindIndex]] | *[[配列型のメソッド#FindIndex|array.FindIndex]] | ||
*[[配列型のメソッド#Foreach|array.Foreach]] | *[[配列型のメソッド#Foreach|array.Foreach]] | ||
=delegate型= | ==delegate型== | ||
デリゲート型は、匿名関数のように一連のステートメントのまとまりを表します。デリゲート型は結合、比較、等値演算子をサポートしています。 | デリゲート型は、匿名関数のように一連のステートメントのまとまりを表します。デリゲート型は結合、比較、等値演算子をサポートしています。 | ||
デリゲート型の規定値は空のステートメント<code>{}</code>です。この型は<code>null</code>をとり得ます。デリゲート型への暗黙的な変換と明示的な変換の両方はサポートされていません。この型の型指定修飾子は<code>delegate</code>です。 | デリゲート型の規定値は空のステートメント<code>{}</code>です。この型は<code>null</code>をとり得ます。デリゲート型への暗黙的な変換と明示的な変換の両方はサポートされていません。この型の型指定修飾子は<code>delegate</code>です。 | ||
121行目: | 121行目: | ||
*[[デリゲート型のメソッド#Invoke|delegate.Invoke]] | *[[デリゲート型のメソッド#Invoke|delegate.Invoke]] | ||
*[[デリゲート型のメソッド#BeginInvoke|delegate.BeginInvoke]] | *[[デリゲート型のメソッド#BeginInvoke|delegate.BeginInvoke]] | ||
=type型= | ==type型== | ||
<code>type</code>型は、変数の型を表します。<code>type</code>型は比較、等値演算子をサポートしています。<code>type</code>型の規定値は、<code>type.None</code>です。<code>type</code>型への暗黙的な変換はサポートされていませんが、文字列型からの明示的な変換はサポートされます。この型の型指定修飾子は<code>type</code>です。<code>type</code>型のメソッドには次のものがあります。 | <code>type</code>型は、変数の型を表します。<code>type</code>型は比較、等値演算子をサポートしています。<code>type</code>型の規定値は、<code>type.None</code>です。<code>type</code>型への暗黙的な変換はサポートされていませんが、文字列型からの明示的な変換はサポートされます。この型の型指定修飾子は<code>type</code>です。<code>type</code>型のメソッドには次のものがあります。 | ||
*[[Type型のメソッド#Activate|type.Activate]] | *[[Type型のメソッド#Activate|type.Activate]] | ||
[[Category:基本]] | [[Category:基本]] |